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ネットニュースを邪魔に思う気持ちあれど

その遠慮のなさに友人のような距離感を感じはじめている



“2024年度 新生児70万人割れ”



友人はこう見出しを掲げた。

いつも通りの少子化か。人口減少ー

ああ、山形県は人口100万人割れだっけ



群馬は｢力を合わせる200万｣だから

ざっくり群馬の半分程になる。



この日もまた、友人のせいで思考が加速してしまった。



※上毛かるた ｢ち｣より。数字部分が群馬の人口に該当し、180万・190万など稀に改定が入る



出生数、死亡数、婚姻数、離婚数─

営みは年ごとに整然と並べられる。



源氏名の数は？

名乗るたびに1つの光が灯って

気付かれぬまま夜に還ることだろう。



そして、統計にも戸籍にも載らない。

風俗嬢の人数を加算したら人口の何パーセントになるんだろうか…

その数字に意味があるわけでもないけど

ふと、キーボードの上で思考が零れた。



名前をいくつも抱え、誰かのために灯り

誰の記憶にも残らず、夜のなかで静かに消えていく。

まさに星の数ほどの圧倒的な数。



「星の数ほどいる」と形容されることがあるけれど

数えようとされないものに使われる言い回しだ。

少し洒落た皮肉に聞こえなくもない。



















※現在上毛かるたは下方修正が入り｢力を合わせる190万｣  らしいよっ！😲